水引と聞くとなんだか縁起が良さそうで、身につけるだけでゲン担ぎになりそうです。
実は水引アクセサリーは結び方によって色々なモチーフの作品を作ることができます。
これから新しいハンドメイドアクセサリーを作りたいと考えている方に水引アクセサリーはおすすめです。
今回は水引アクセサリーのおしゃれな作り方とアクセサリー作りに必要な材料について紹介します。
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水引アクセサリーの作り方や結び方
梅結びを使ったイヤリング・ピアスの作り方
お祝いごとにも使われる梅の花をモチーフにしたおめでたい梅結びという結び方を使っています。
梅結びはかわいらしい印象で色や大きさで様々なアクセサリーを制作できます。
梅結びのイヤリングとピアスのわかりやすい作り方の動画をご紹介します。
材料(イヤリングもしくはピアスの左右1個づつ 計2個の両耳分の材料です。)
- 水引(絹巻水引)は45cmにカットしたもの(白2本、薄紫2本、濃い紫2本(左右1色づつ3本 合計6本))
- 細い針金を5cmにカットしたもの(左右1個づつ 計2本)
- はさみ
- ヤットコ、もしくはラジオペンチでもOK(針金をとめる時に使用)
- 平ヤットコもしくは丸ヤットコでもOK(金具をとめる時に使用)
- 丸カン(パーツを繋ぐ時に使用)※左右2個づつ 計4個
- イヤリングパーツ、もしくはピアスパーツのどちらか(左右1個づつ 計2個)
※水引には種類があります。
今回使用している水引は絹巻水引と言い、しなりが良い絹糸やレーヨンを使用した水引なります。
素材によっては上手く結べない素材の水引でアクセサリー作りに向いていないものもありますのでご注意下さい。
作る前の前準備として、水引を使いやすくするために水引をしごきます。
結ぶ時は水引のグラデーションが崩れないように注意して下さい。
最初に作った2つの水引の輪っかに通す際には、水引の先端をしっかり整えます。
大きさの調整は1本づつ丁寧に引っ張ることでバランスの取れた花びらを作ることができます。
梅結びは全体の花びらのバランスが整っていることが綺麗に見えるポイントです。
3本の異なる水引を使うことでグラデーションができて花びらの奥行きを出すことができます。
水引を買う際には色のグラデーションで水引を揃えるのが梅結びをより綺麗に見せてくれるポイントです。
アクセサリーチャームを付けたい場合は、丸カンを(左右で1個づつなので計2個)準備して下さい。
コットンパールはTピンのパーツ(左右で1個づつなので計2個)が必要です。
アレンジした梅結びもまた違った印象でとてもかわいいアクセサリーになります。
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あわじ結びを使ったピアスの作り方
あわじ結びは結婚式のご祝儀袋に使用される水引の1つです。
『結びきる』という意味で一度だけのお祝いごとに使用されますので縁起の良い結び方です。
あわじ結びを使ったピアスの作り方の動画をご紹介します。
材料(ピアスは左右1個づつ 計2個の両耳分の材料です。)
- ロー引き紐を25cmにカットしたもの(白2本、赤系2本、緑系2本(左右1色づつ3本 合計6本))
- ピアスパーツ(左右1個づつ 計2個)
- マスキングテープ(ロー引き紐がバラバラにならないように固定する)
- はさみ
- つまようじ (ボンドを付ける時に使用)
- エポキシ系接着剤
※エポキシ系とは樹脂ボンドの種類の1つで、2種類のボンドを混ぜて使用します。
化学反応が起こることで接着するのでしっかり固定できるのが特徴のボンドです。
こちらのあわじ結びの動画では水引ではなく、ロー引き紐と言うポリエステル素材にロウでコーティングした紐を使用しています。
もちろん、水引でもあわじ結びはできます。
ロー引き紐を結ぶ際に先端がバラバラにならないようにマスキングテープをとめています。
水引を使う場合も応用して使えそうなアイデアです。
ピアスのパーツもシンプルに接着剤で固定するだけなので簡単に作ることができます。
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蝶々結びの作り方
何度でも簡単に結び直せるという意味で何度も繰り返しても良いお祝いに使用されます。
見た目も華やかなのでチャレンジしてみたい水引の結び方です。
蝶々結びの作り方の動画をご紹介します。
材料 (蝶々結び1個分)
- 水引は45cmにカットしたもの2本(白1本、ピンク1本(合計2本))
- はさみ
※ピアスやイヤリングに使用する場合は水引の材料を2倍にして下さい。
蝶々結びは作り方は少し複雑ですが、目を引く華やかなデザインの水引です。
メッセージカードやラッピングのワンポイントに使用できます。
蝶々結びは輪っかをいくつも作り重ねてくぐらせます。
水引は作品を作る前にしっかりとしごいておくことが制作しやすくなるポイントです。
蝶々結びは左右対称の羽が特徴です。
蝶々結びを作りながら左右が同じ大きさになっているか確認することも大切です。
あわじ結びを使ったしおりの作り方
あわじ結びは連続で結ぶことでしおりを作ることができます。
あわじ結びを使ったしおりの作り方の動画をご紹介します。
材料 (しおり1つ分)
- 水引は45cmにカットしたもの3本(白系2本、緑系1本 合計3本)
- しおり部分の水引1本を使用する本に合わせてお好みでカット(ゴールド系)
- はさみ
あわじ結びを使ったしおりは連続であわじ結びをしますので、1個目のあわじ結びが出来上がった段階で左右のバランスは均等かどうかしっかり確認します。
1個目のあわじ結びのバランスが崩れたまま2個目を作り始めてしまうと後で大きさを直すのは難しくなってしまいます。
また、2個目のあわじ結びを作る際には水引を下から通すことで完成したしおりがよじれないようにしています。
3個目のあわじ結びは1個目と同じように作り交互に水引が重なるように作成します。
ご紹介した動画では3個連続であわじ結びを作っていましたが、大きな本に水引しおりを使いたい方はあわじ結びの数を増やしても良いかもしれませんね。
水引しおりは存在感もあり、他の人とかぶりにくいのでプレゼントにもおすすめです。
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梅結びを使った髪飾りの作り方(振袖や浴衣のヘアアクセサリー)
梅結びの応用編で振り袖や浴衣に合う髪飾りはとても素敵です。
色の組み合わせ次第でどんな柄の振袖や浴衣にも対応できます。
梅結びを使った髪飾りの作り方の動画をご紹介します。
材料(髪飾り1つ分)
※ご紹介する材料は動画の前半で作っている水色のヘアアクセサリーです。
- 水引は45cmにカットしたもの3本(濃い水色1本、薄い水色1本 合計3本)
- UVレジン・UVランプ(パーツをとめる時とコーティングで使用)
- つまようじ(UVレジンをつける時に使用)
- はさみ
- Uピン(髪飾りの土台)
- 半球パール大1個・小2個(髪飾りの中心にのせるパーツ、大1個・小2個 合計3個)
材料の水引はセリアで購入した水引を使用しています。
セリアの水引は1本90cmと長いので、半分の45cmにカットして使用します。
針金は一切使用せずに、UVレジンで固定しています。
完成した髪飾りも丁寧にUVレジンでコーティングしていますので、しっかりとした強度があり水引がほつれる心配もありません。
髪飾りは梅結びを応用していますので基本的な梅結びができるようになった方はチャレンジしたい作品です。
七五三や成人式、浴衣など和装の時にぜひ取り入れたいハンドメイドアクセサリーですね。
梅結びを使った水引のコサージュ
水引のコサージュにも使える梅結びは本当に万能な結び方ということがわかります。
鮮やかな色の水引を使い梅結びを使ったコサージュは洋服や帽子につけるとパッと華やかになります。
梅結びを使った水引のコサージュの作り方の動画をご紹介します。
材料 (ブローチ1個分)
- 水引は45cmにカットしたもの3本(黄緑1本、ピンク1本、水色1本 合計3本)
- ブローチピン(1個)
- クリップ(ブローチピンと梅結びにした水引を固定して乾かす時に使用)
- はさみ
- 瞬間接着剤(ブローチピンを固定するときに使用)
※水引の長さは動画ではわかりませんでしたが、基本的な大きさの梅結びは45cmにカットした水引で作れます。
水引の長さはあくまでも目安です。
作りたい梅結びのコサージュの大きさにより水引の長さを調整して下さい。
接着剤は、UVレジンやボンドでも代用可能です。
ブローチピンは洋服に針を通しますのでどうしても洋服の生地に穴が開いてしまいます。
洋服や生地に穴を開けたくない方はマグネット式のブローチピンを取り付けるという方法もおすすめです。
お祝いごとにも良い意味を持つ梅結びはコサージュにもピッタリのモチーフです。
水引は色も種類も豊富なので、着る洋服に合わせて好みのコサージュを作れる所が良いですよね。
水引アクセサリーの材料と素材
水引はどんな素材?
水引アクセサリーの材料である水引は和紙でできてきます。
基本的にどの水引も中心部分は和紙を水のりで細くひいたもので、その周りに着色や素材の違うものを螺旋状に巻き付けてあります。
特に水引アクセサリーに使いやすい素材は絹巻水引です。
和紙を水のりで細くひいたものに絹糸もしくはレーヨンを螺旋状に巻き付けたものになります。
絹巻水引はつやがなく程よくしなり、水引アクセサリー作りに向いている素材です。
他にもキラキラと光るラメ入りの水引は羽衣水引と言い、和紙を水のりで細くひいたものの周りに螺旋状にラメ入りの素材を巻き付けたものです。
今では機械製造が多くなってしまいましたが、水引は昔ながらの職人さんが一づつ手作りで作ったものも残っています。
水引で有名な場所は、長野県や京都府、石川県、福岡県、愛媛県などに古くから続く老舗の水引を作る場所が残っています。
水引の材料はどこで手に入るの?
水引は身近なお店では、
- 100円ショップ
- クラフト専門店
- 文房具店
- 和紙の専門店
などに売っています。
100円ショップではダイソーやセリアに売っていて気軽に水引アクセサリー作りを楽しむ方が増えています。
クラフト専門店ですと、ユザワヤで取扱がありますので近くにある方は探してみて下さい。
和紙の専門店は種類や色もとくかく豊富です。
和紙の専門店で様々な種類の中から水引を選びたいという方は、インターネット通販で和紙の専門店を探してみるという方法もあります。
水引のキットが欲しい
水引をはじめてみたいという方は何をどのくらい用意したらいいのかわからないですよね。
そんな時は作りたい水引のキットを購入してみるのもおすすめです。
かわいい猫がモチーフの水引アクセサリーができます。
水引キットがあれば作り方から材料まで揃っているので、初心者には助かります。
- 水引4色
- イヤリングパーツ
- アクリルパール
- 丸カン大・小
- Tピン
- 丸小ビーズ
- ワイヤー
- 作り方説明書
はすべてキットに入っています。
このキットで制作するにあたり、自分で用意するものもありますが
- はさみ
- 平ペンチ
- 丸ペンチ
の3つです。
ペンチはアクセサリー作りに欠かせないアイテムですので、持っていないという方はこの機会にそろえても良いアイテムです。
『アクセサリー工具6点セット(平ヤットコ 、丸ヤットコ、ニッパー、指カン、ピンセット、 ビーズスコップ、
専用ケース)』
※ペンチは根本に切断機能のある工具です。
ヤットコは根本に切断機能が付いていませんが、細かい作業がしやすくハンドメイドに向いています。
ペンチとヤットコどちらでも水引アクセサリーは作れます。
水引アクセサリーを作るのにおすすめの本
『手軽につくれる 水引アレンジBOOK』
水引を使ったアレンジ作品がこれ一冊で楽しめます。
好きな色の水引を購入して、本を片手にチャレンジしてみるのもおすすめです。
『水引細工のアクセサリー 付録つきですぐ作れる!』
付録つきのこちらの本は買ってすぐに作品作りができます。
初心者にもわかりやすいと好評の作り方や手順は必見です。
水引作りに資格はある?
水引作りには国家資格や民間の認定試験があります。
『水引伝統工芸士』の国家試験は水引の伝統工芸を受け継ぎ修行された方にしか受験資格は与えられません。
水引の講師や教室を開きたい方は民間で認定試験を受けて資格を取ることも可能です。
しかし、水引の認定資格がなければ講師や教室を開けないというわけではありません。
認定資格があれば水引の講師になりたいという方は、生徒さんを募集する時のアピールになりそうです。
まとめ
水引アクセサリーには結び方によって様々なモチーフの作品を作ることができます。
何よりも水引の結び方には縁起の良い意味が込められているという所は素敵ですよね。
そして、水引を通して日本の伝統工芸の良さにも触れる良いきっかけになりそうです。
少しでも水引アクセサリーに興味を持たれた方は参考になさって下さい。
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